今回の結果 相場価格では約2年も買い手が付かず不動産のプロに「タダ同然」と言われた土地を適正価格で売れるまでに価値を上げることができました。
この土地はどんな土地だったのかというと、
<残った土地が売れない理由>
・接道を奪われ、新しい家が建てられない土地になった
・農地を含んでいるため、売却に農業委員会の許可が必要
接道とは道路に面している部分のこと。
基準を満たした接道がない土地には
新しい家を建てることができません。
また農地を含んでいる土地は
売るために農業委員会の許可が必要です。
後者については
「許可を取ればいいだけ」のように思いますが
これには複雑な事情がありました。
<問題点>
・農業委員会の代表は不動産のプロであり地元の名士
・依頼人の土地を切り売りさせた張本人
・隣部分を自ら買って大豪邸を建てた
・この名士が「タダ同然で引き取ってやる」と提案している
つまりこの名士の許可がないと
売却できない土地になってしまいました。
プロである不動産業者を信頼して
言われるがままに切り売りした結果
土地の価値が下がり
タダ同然で手放すしかない状態に
なってしまったということです。
<当社の解決手段>
・接道にできそうな部分の土地を所有している
住民の方にその部分のみ譲って頂けるよう交渉
・県知事に嘆願し、農地を農地以外に変更
→その結果、土地に価値を取り戻す
→参加者限定オークションを開催し、適正価格で売却に成功!
地元の名士が行政の面でも
強い権力を持つ環境で
近隣住民の方の
「人の気持ちを動かす」ことはとても大変です。
こちらに協力したら
住み慣れた土地に
住みづらくなる恐れもあります。
経緯や窮状を説明し
話を重ねることで何とかご理解をいただき
接道の問題はクリアしていきました。
次に、この土地は農地を含んでいるため
売却には農業委員会の許可が必要ですが
予想通り委員会に承認されず。
そこで
農地を農地以外に変更(農転)することで
農業委員会の許可なしに売却できると考えました。
決死の覚悟で県知事に嘆願し
なんとか農転が認められ
売却できる土地に変えることができました。
こうして
難しい問題を一つ一つ解決することで
依頼人の方のご希望に沿った
売却に成功したということです。
国土総合研究所では
多くの不動産業者が断る依頼も受け入れ
適正価格での売却を実現させました。
お客様を良い方向へ導くことが
私たち「不動産のプロ」の役割であると考えます。
依頼される方のお話をじっくり伺い
ご希望を現実にさせられるよう尽力いたします。